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逆襲のフィメス
第22章 罠に堕ちた女
 そういうものがあると聞いたことがある。

 フィメスは剣の国。まじない師こそいても、それは占いであったり、儀式であったりと、小さなものだ。

 だが、世の中には、他の国にはこのように具体的に顕現する巨大な妖しい力を操る者がいると言われていた。

(その力で心を操られているの?)

 言い知れぬ恐怖にソフィアの足がすくむ。

「よかろう……ラーナ。咥えていいぞ。ソフィア殿にもたっぷりと見せてやろうじゃないか。肉棒の支配が素晴らしいものであると教えて差し上げなさい」

 カイオラルが命じるとラーナのとろけ顔が輝いた。

「ありがとうございます、ご主人様……」

(礼を……? ラーナが礼など……!)

 そして舌を突き出し、押し戴くようにしてカイオラルの男根を優しく舐め愛でる。

 しゃぷっ……ぷぢゅ……ちゅるるっ……ぬちゅ……くちゅ……

 口をすぼめ、あるいは大きく開き、儀礼のようにペニスに服従を表すラーナ。そうだ。その様はまさに己を捧げる忠誠の誓いだ。

 そして捧げれば捧げるほどに、ラーナの直下に滴る滴は激しく量をまし、黒い水たまりを広げてゆく。
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