この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
逆襲のフィメス
第4章 婚礼前の水浴
 婚儀の日まであとふた晩。

 村の皆に祝福されて、ログスと夫婦となる。そうしたら、その夜、ここに描かれるのだ……ログスの手で、契(ちぎり)の証が。

 その甘い情景を想い、うっとりとしていると、突然、ピュウッと口笛の音がした。

「誰っ!」

 慌てて水中に屈みこみ、裸身を隠す。
 
「ヒヘヘ……サヤ。こんな所で一人で水浴びなんかしてちゃ、危ねぇじゃねえか……」

 下卑た笑い声を上げながら、すぐそばの茂みから姿を現したのはアンザロだった。

 川向こうの隣りの村の男だ。村長(むらおさ)の息子のクセに悪さばかりしている厄介者。同じ年頃のはずだが、責任感があって誰からも慕われているログスとは正反対の嫌われ者だ。

「危なくなんかないわ……ちゃんと確認したんだから」

 私は胸の内の不安と恐怖を押し隠して、強く言い返す。

「そうかあ? 水の中とか、よく見たか? 何がいるかわからねぇぞ」

 そう言って、アンザロが岩の上からざぶんと川の中に飛び込む。
/352ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ