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第23章 ラフィン凌辱

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「キーラ！　どこだ！　キーラ！」

　ラフィンは必死で恋人の名を叫んでいた。

　兵舎にいた仲間たちと外へ出た所で、敵兵の集団と遭遇し、乱戦となった。

　非番の者達同士のこちら側より、敵のほうが数において上回る。

　両者入り乱れての乱戦はたちまち形成不利となり、皆散り散りとなる中でキーラの姿を見失ってしまったのだ。

「くそっ！」

　キーラの姿を探す暇もなく、追い立てられるままに砦の奥の指揮官陣幕のあるほうへと流されてしまった。

　見れば他のフィメス兵たちも包囲されるようにして、同じように押しやられてきている。

　その数はまだまだ多い。傷を負わされ、地面に倒れているものはわずかだった。

（ラーナが統率してここから盛り返せば……）

　しかし、ラフィンはチラリと陣幕のほうへ目をやり、凍りついた。

　そこから出てきたのは二人の男。そして捕えられるようにしてラーナとソフィア。ラーナにいたっては全裸に剥かれているではないか。