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第23章 ラフィン凌辱

（魔術……？）

　超常の力。
　そのような妖しい術があるということは聞いたことがある。しかし、魔の辺りにするのは初めてだった。

「てめえっ！　何をしやがった！」

　また一人、血の気の多い者が剣を振りかざして突撃する。
　そして、男の手前でバタリと倒れる。

　なにか一定の範囲の見えない境界のようなものがあって、そのから先に足を踏み入れると意識を失ってしまうようだった。

（なんだと……あんなもの、一体どうやって戦えばいいんだ……）

　だが、ラフィンがそれ以上悩む必要はなかった。

「……喝！」

　魔術士の男が気を放つと、次の瞬間には彼女の意識はなくなっていた。