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逆襲のフィメス
第23章 ラフィン凌辱
    ※    ※     ※

 意識が戻るとラフィンは十字架にかけられていた。

(ここは……)

 搾精広場だ。
 広場のいたるところに杭が打たれ、十字架となっていた。そのひとつにラフィンは鎖で両の手首を繋がれていた。

「ケヘヘッ……勇猛で知られたフィメスの女戦士もこうなっちゃ形無しだな」

 すぐ傍には襲撃者の兵士たち。

「くっ……貴様らっ……何者だっ!」

「俺たちはローメールの兵士だよ。カイオラル様の部隊だ」

「ローメールだと……」

 そして、カルオラル。その名前には憶えがあった。

(そうだ……あの男)

 ラーナを捕えていたあの男。思い出した。五年前、フィメスを訪れた異国の客。

「くそっ! あたしたちをどうするつもりだ……」

 ラフィンはその長い腕を振って逃れようとする。しかし、それは無駄なあがきだった。

「どうするって……そりゃ決まってるだろ」

「ヒヒッ……俺は楽しみだったんだよなあ……フィメスと戦争するって聞いてよ……なんせこいつら、おっかねえけど、美人揃いだからなあ」

 二人。前と後ろに男たち。
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