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逆襲のフィメス
第1章 プロローグ 夜の始まり
テグ銀貨1枚。釣りのくる額だが、受け取った側も顔色ひとつ変えずにポケットにしまう。いつもの事なのだろう。野暮はない。
その様子を確めもせずにフードの人物はギシギシと階段を軋ませ、上階へと姿を消した。
高級そうな調度でごまかしてはいるが、安宿か何かを改造したのだろう、木造りの安普請が所々誤魔化しきれていない。
だが、それでもその安っぽさと悪趣味な装飾が独特の雰囲気を醸し出している。それはまさに淫靡な、妖し気な、男たちの劣情をそそるような風情であった。
二階の広間には大きなステージが設えられ、その上では美しく着飾った踊り子たちが、演奏に合わせて美しい肢体をくねらせていた。
下の階の酌婦たちとは一段レベルの違う容姿の女たちだ。
ある者は謎めいた気品、ある者は完璧に整った顔立ち、ある者は扇情的な表情。それぞれが男を誘う、自分にしかない武器を持っている。プロポーションは言うまでもなく皆抜群だ。
身に着けている衣装は、どれも酌婦たちのものより高雅なデザインであり、そしてまた生地の薄さ、晒す肌の面積も勝っているのだった。
その様子を確めもせずにフードの人物はギシギシと階段を軋ませ、上階へと姿を消した。
高級そうな調度でごまかしてはいるが、安宿か何かを改造したのだろう、木造りの安普請が所々誤魔化しきれていない。
だが、それでもその安っぽさと悪趣味な装飾が独特の雰囲気を醸し出している。それはまさに淫靡な、妖し気な、男たちの劣情をそそるような風情であった。
二階の広間には大きなステージが設えられ、その上では美しく着飾った踊り子たちが、演奏に合わせて美しい肢体をくねらせていた。
下の階の酌婦たちとは一段レベルの違う容姿の女たちだ。
ある者は謎めいた気品、ある者は完璧に整った顔立ち、ある者は扇情的な表情。それぞれが男を誘う、自分にしかない武器を持っている。プロポーションは言うまでもなく皆抜群だ。
身に着けている衣装は、どれも酌婦たちのものより高雅なデザインであり、そしてまた生地の薄さ、晒す肌の面積も勝っているのだった。