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逆襲のフィメス
第1章 プロローグ 夜の始まり
ひらひらと舞い踊る姫たち。奏でられている妖艶な音曲に比して、ダンスはさほど下品ではない。そればかりか、見ごたえのある本格的なものだ。
階段を上りきった所に待ち構えていたボーイが、フードの人物に気づいて空いている席へと誘う。
案内されながらも、フードの奥の眼は舞台の上に見つけた一人の踊り子に釘づけとなっていた。
やがて、曲調が変化すると観客たちが口々に叫びだした。
「シェーナちゃんに2000テグ!」
「俺は3000テグだ!」
「緑のドレスの女に4500!」
「あの黒髪に5000!」
目当ての舞い姫を指さして金額を提示し、あるいはかぶせ、さながらオークションのように競り合う。
そして、競り落とされた女たちは、一人、また一人と、客の待つテーブルへと焦らすような足取りで歩み寄り、ソファに座る客の隣にその豊かな尻を降ろすのだった。
階段を上りきった所に待ち構えていたボーイが、フードの人物に気づいて空いている席へと誘う。
案内されながらも、フードの奥の眼は舞台の上に見つけた一人の踊り子に釘づけとなっていた。
やがて、曲調が変化すると観客たちが口々に叫びだした。
「シェーナちゃんに2000テグ!」
「俺は3000テグだ!」
「緑のドレスの女に4500!」
「あの黒髪に5000!」
目当ての舞い姫を指さして金額を提示し、あるいはかぶせ、さながらオークションのように競り合う。
そして、競り落とされた女たちは、一人、また一人と、客の待つテーブルへと焦らすような足取りで歩み寄り、ソファに座る客の隣にその豊かな尻を降ろすのだった。