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love†debiru
第1章 席替え
前川 亜美
(まえかわあみ)

15歳

高校生一年生



私は、おとなしい性格で、人と関わり合うのは苦手だ。

だから、友達や彼氏…ましてや好きな人なんかもできた事なくて。
毎日つまらない生活を続けてる。

―でも君が私の毎日を狂わせた…。





ある日、席替えが行われる事になった私のクラス。


「アタシ、羽音 ルイ(はおとるい)君の隣がいいなぁ…!」

「分かる分かるうちもぉ。ルイ君めっちゃカッコイイもんねっ、話も面白いし。小悪魔な感じもいい~」

女子達は“羽音ルイ”の話で盛り上がっている。
先生の『静かに』なんて声は聞こえていないみたい。

羽音ルイ…どこがカッコイイのか私にはさっぱり分からない。

へーんな名前だし、チャラいし。

髪の毛はサラサラで綺麗な黒色、少し長めの前髪には紫色のメッシュが入っている。
黒いクリクリとした目は小悪魔なかんじで見る者を魅力する…ってかんじ。

私にはカッコイイというより可愛いと感じる。

可愛い顔したわりにはスラッとした長身。細マッチョ。

まぁ…普通の女子からしたら、こいつは完璧なんだろう。


「それじゃあ…席替えを始めるぞ。今回はくじ引きで決めようと思う!それぞれくじを引いたら数字を確認して、座っていってくれ、それじゃあどんどんくじを引いてくれ」


先生がそう言うと、皆ガタガタと椅子から立ち上がり、くじを引いていく。

「俺18番」「私20番」…などという声がざわざわしている。

あぁ…うるさ。

私は最後にくじを引く。


『7』

うわ、縁起いいな、こりゃ(笑)

7番…7番…7番はあそこの席か。
窓側でいいねぇ…って!

と、隣は…




羽音



ルイ!?

うっわ最悪!!何なの何なの、神様仏様アイツの隣とかまじ完璧しろ…して下さい!!
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