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love†debiru
第4章 噂
「亜美」
「…………」
読めない。
亜美の心が読めない。
にごりすぎてて読めない!
「なぁ、亜美、どーしたんだよ」
「…………」
話しかけても何も答えない。
俺、何かしたか?
亜美ぃ…いつもみたいに
『何よ!』
って言ってくれよ。
「おい!亜美、来い!」
「きゃっ…離してっ…」
俺は無理やり亜美の腕をひいて、
会議室に向かった。
あそこならいつも誰もいないから。
「離してっ…」
廊下でジロジロ見られてる俺ら。
亜美は恥ずかしそうにしてる。
亜美が悪いんだ。
俺を無視するから。
悪魔は人間がおもってるより
こわくて…
寂しがり屋なんだからな。