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色華短編集
第53章 都 なつえ クリスの巻 密漁
とある夏の日、都となつえ、クリスは近くの海辺に来ていた

『都~っ!気持ちいいね~っ!』

『そやろ~♪周りが岩に囲まれてるから人来ないし、のんびりできるやろ♪』

『確かにね!ここなら久々にゆっくりできそう♪』

荷物を下ろすとそれぞれ服を脱ぎだす

『なつえ~っ!またクリ大きくなってるね!』

『あんまり見ないでよ!恥ずかしいんだから・・・』

『でも、裸で泳ごうとしてる時点で恥ずかしいもないと思うわ・・・』

それぞれ裸になると海の中へと入ってゆく

『ああっ!気持ちいいね!』

『そやね!身も心も洗われるようやわ♪』

『久々の旅行、ここにして正解やったね!』

3人は海に潜ったり、ふざけあったりして休暇を楽しむ

『そろそろお昼にしよっか♪』

『お腹すいたね!』

3人は海から上がりBBQの準備を始める

しばらくして薪を探しに行ったクリスが戻って来ると手にはサザエや鮑、ウニなどが山のように持たれている

『都~っ!なつえ~っ!こんなに獲れたよ~っ!』

うれしそうに見せるクリスになつえは

『クリス!こういうのは勝手に獲ったらあかんよ』

『なんで~っ!』

不貞腐れるクリスに都となつえは解りやすく説明する

『そういうことね!それなら仕方ないね!』

クリスは海に返そうと歩き出そうとした時、上から怒鳴り声が聴こえてくる

『こらぁぁぁーーーっ!!おめえら!何やってんだ!』

屈強な男達が数人、岩場を下りてやってくる

『見つけたぞ!密漁者どもめ!現行犯だ!』

『堪忍な!彼女、何も知らんかったから今から海に返すとこやねん』

『ごめんね!これ返すね!』

怒鳴り散らす男達に3人は謝り、訳を説明するがBBQのコンロとクリスの持っている魚介類に話を聞いてもらえる余地はなく

『身を持って教えてやる!』

そういうと男達は3人を抑えつけた・・・



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