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微Sな同僚に犯されて
第4章 4
翌日、何事もなかったように出勤する。でも凛の心の中は春のように暖かかった。憧れの岡田部長に抱かれた。別れ際には、また抱きたい、と言ってくれた。奥さんに怪しまれないように週1程度に関係を続けたいと告白され、凛はふたつ返事でうなずいた。

どんな顔をして会えばいいんだろう。まだ誰も出勤していないオフィスで両手の平で頬を押さえた。

次に会うのは来週の水曜日、凛の自宅。ホテルはお金も掛かるし、誰かと鉢合わせしないとも限らない。なら凛の部屋で、と凛から誘った。


「おい」


後ろから肩を叩かれた。振り向けばいたのは椎名だ。


「なににやついてんだよ、バカか」
「いえ……。おはようございます」
「おはよ。上、行くぞ」


顎をしゃくり、椎名は凛を促した。凛はため息をつきながら椎名の後を追う。せっかく昨夜抱かれた記憶を半日もしないうちに上書きされるのかと悲しくなった。いつまでこの人のいうことを聞かないと行けないんだろう。

一生? まさか。

ぶんぶんと凛はかぶりを振った。
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