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ただ一つの一対
第5章 花園の鍵は

「それと、快楽に敏感なのも、女性ですね。僕は胸を弄られても、特に何も感じませんし」
「え? じゃあなんで、舐めろなんて……」
「もしかしたら菖蒲が、僕の性を新たに開発出来るかもしれませんよ?」
その言葉は、菖蒲にとって甘い罠である。菊が性に関して熟練しているのは、聞かなくとも分かっている。そこへもたらされた提案は、菖蒲が入る余地もなく完成された体に、滑り込める可能性だ。他の女が誰も踏み込めなかったそこに入りたいと望むのは、女の本能だった。
菖蒲は菊の右乳首に舌を這わせると、左は指で摘む。びくりと菊の体は一瞬反応するが、それは快感ではなく、刺激による反射である。感じているかどうかは、下半身を基準にするしかない。既に勃ち上がった男性自身を体に密着させながら、菖蒲は猫のように尖りを舐めた。
「ん……は、ぁ」
菖蒲は舐めながら、自分の変化に悶える。先程までの刺激が欲しいと胸が嘆き、下半身は濡れていく。駄目と拒否したのは自分自身だが、今はそれを求めてやまなかった。
「叔父さん……気持ちいい? ちょっと、固くなってきてる……」

