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ただ一つの一対
第5章 花園の鍵は
 
 背中から感じる菊の温もりは、菖蒲を安堵させ緊張をほぐす。足を広げられ、再び指を差し込まれても、不安は感じなかった。

「痛いですか?」

 菊の問いに、菖蒲は首を横に振る。肌の表面からでは届かない、芯からの快楽。まともな言葉すら紡げないほど、菖蒲を乱した。

 指が増やされれば、ばらばらに中を刺激されて喘ぐ。そして秘めた一点を掠めたその瞬間、走る雷撃に叫んでしまった。

「ああぁっ!」

 ただ突き込まれているだけでも気持ちがいいのに、そこは一瞬で頭を真っ白にしてしまう。だが息をつく暇もなく、菊の指はそこばかりを責めてきた。

「あぅっ! ぁ、やぁっ」

 全速力で迫る絶頂を止める術などなく、菖蒲は淫らに体を捩る。だが突然菊は菖蒲の口にもう片方の指を突き込むと、耳元で囁いた。

「少し静かに。誰か来ます」

 耳を外に傾ければ、遠くから足音が聞こえる。人に見られてしまえば、言い逃れの出来ない体勢である。しかも菖蒲は優勝している。顔を見れば、一発で出場者だと知られるだろう。

 絶対に見つかってはいけない。菖蒲は気を引き締めるが、菊がその邪魔をする。
 
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