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ただ一つの一対
第3章 ただ一つの欠陥
指で、薄い布越しに割れ目をなぞる。すると鳥肌が立ち、思わず仰け反ってしまった。
(な、何これ……)
菊と舌を合わせた時と同じ衝動が、体を突き抜ける。刻まれた快楽を止める術など知らない菖蒲は、さらに指を動かしてみた。
「ひゃっ……んっ!」
割れ目の先端、小さな突起に爪先が当たると、さらに声が上がる。昨日までそれは、体を洗う時に触れても何ともなかったはずの部分だった。しかし今、それは性器としての生き方を知った。
布越しに撫でると、あっという間にそこは染みになる。菖蒲は足を広げそこを見つめてみる。いやらしい事をしている、分かっていても、若さは好奇心を煽るばかりだった。
濡れたパンツを横にずらし、菖蒲は直にそこを眺めてみる。ぬらぬらと濡れたそこは、グロテスクなはずなのに欲情的だった。
「ひっ……あ、んんっ!」
直接摘んでみれば、こぷりと秘裂から蜜が溢れる。痺れる背中に耐え切れずベッドに倒れ、夢中になって快楽に耽った。
やがて熱いものが、体の中心に溜まる。それをつつき続けると、腹の奥で爆発四散した。
「やあああっ!!」