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ただ一つの一対
第3章 ただ一つの欠陥
体が痙攣し、菖蒲はベッドに沈む。息を荒げてもなかなか収まらないそれが絶頂なのだと、誰に言われずとも菖蒲は悟った。
「あ……はあっ……」
だが、電撃が巡ったのは表面だけ。体は、細胞一つまで痺れる行為を未だに求めていた。
表面ではなく、女の内に隠された秘密。暴く事が出来るのは、男性自身だけである。空いた穴を埋めてほしいと、下半身が涙を流していた。
(叔父さんは……どんな風に、するんだろう)
脳裏に浮かぶのは、菊と片倉が絡み合う姿。片倉は足を絡め胸を露わにして、菊を求めていた。もし菖蒲がいなければ、きっと最後まで、菖蒲のまだ知らない果てまで向かっていたのだろう。
(優しくしてくれるのかな。それとも、泣いちゃうくらい激しいのかな)
想像の中のいやらしい片倉の姿は、いつの間にか菖蒲自身の姿に変わっていく。妄想はどんどん広がり、菖蒲をおかしくしていく。
(ここに、叔父さんのが入ったら……どうなっちゃうんだろう)
人差し指の第一関節が、秘裂に飲み込まれていく。濡れたそこは、ずぶずぶとその先まで飲み込もうと引き込む。