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身代わり愛
第3章 サイカイ
試着室の中の鏡を見て思う。
あたし、こんな年になって着れるわけない!…っと。
しかし、しょうがない…今ここから出ることは不可能。
しかたなく、そのミニスカートを着た。
「あ…」
ミニスカートと思いきやキュロットだった。アキラの心遣いがいいのか、たまたまなのかはわからないがスカートより、パンツ派なのは確かだ。
「お客様?」
「ちょっ、っちょっと待ってください!!」
いきなりの定員さんの声で我に返る。急いで着替えた。
「とてもお似合いですねぇ」
定員のいつも通りの言葉。
流石に聞き飽きる。
「彼氏さんもどうですか?」
隣にいたアキラに話題をふった。
「…可愛い」
口元を押さえながら彼は照れくさそうに呟いた。なんだか、そんなアキラが逆に可愛らしくてこっちも照れてくる。
「…じゃあ、これお願いします」
「は~い!ありがとうございますぅ」
嬉しそうに定員さんは言った。