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天使と悪魔は暁で交わる
第2章 どなた、ですか?
ま、遮る予定すらないし
ちょっと救命に慣れたい意味も含めて
「わかりました」
と、潔く返事をした。
1週間ぶっ続けなのは変わらない。
明日と明後日にいきなり夜勤に突っ込まれた。
本当ならその後日は休み、がくるサイクルの筈なんだけど
何故か仮眠の後、日勤なんていう
心身ともにハードだと思われるようなシフト。
だけど、仕方ないと思った。
ナースの勤務表を見ながらの説明だったが
みんながみんな、激務なんだ。
だからココでは新人とはいえ
文句が言えないのが、事実。
わたしが夜勤に入ることで、もといたナースが少しでも
休めるのであれば、それはそれにこした事はない。
質のいい休息は
質の高い看護に繋がる。
「じゃぁ、明日は夜勤出で宜しくね」
「はい、お疲れ様でした」
ペコリ、と頭を下げて渡された白衣を持ち
わたしはロッカーへと向かう。
今日は疲れた。
オペに2本も入ったからだ。
やっぱり神経使う……
もっと勉強しないとだな、と
今日の反省を頭の中で思い浮かべながら歩いていた。