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ガラスの靴がはけなくても
第6章 年下の男の子

そ、そうだった…!!


なに、肝心な所忘れてたんだろ!?



「私そんなにお酒弱くないんだけどね?」


「知ってますよ。あの時は今の倍以上は飲んでましたもんね」


「……うん。だけど、ウーロン茶飲みたかったとこだからありがとう」


……本当は。

忘れてた訳ではないけど、あれから幾度か連絡をくれた中であの日の話が出てこなかったから、もしかしたら何も聞いてこないのかもなんて都合のいいように思ってた。部長が言うには、あの日澤村くんの前で私を連れて帰ったって。



話を反らそうと思っても、


「藤野さんと桐谷部長ってどんな関係?」


突然に本題を突き付けられて。
私を見つめる澤村くんの真っ直ぐな瞳を反らすことはできなくて。


「どんなって……」


私と部長の関係?


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