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ガラスの靴がはけなくても
第9章 彼の秘密
「…ダメじゃないです」
昨日だって。と言うか今日の朝方まであんなに抱き合ったのに、私ももっともっと抱き合いたいって思う。
部長に触れられるとすぐにスイッチが入ってしまう。
それに、私が素直になれば
「いい子」
いつもそう言ってくれるから。
「あっ、けいじさんっ、す、きです…っ!」
「煽るのが上手いな、…ほら、莉乃のせいでまた大きくなった」
横を向いたままの私の太股の間に熱く硬いソレを差し込むと、そのまま腰を揺らす。
「やっ、それなんか恥ずかしいっ!ああっ」
「恥ずかしいと濡れるくせに。そんなにシてないのにもう俺のぬるぬるになってる」
「やぁあっ、だっ、て!んんっ!」
耳を食まれて舌の感触と音だけじゃなくて、彼のちょっと苦しそうな吐息が聞こえてきて。
その感じてる声を聞いて、私の身体の奥が熱くなる。
耳からの音と声と、背中にぴったり感じる体温と、胸の先をしごく長い指と、秘裂を擦りあげる熱い塊と。
全身で大好きな部長を感じるんだから、気持ちよくならないはずがない。