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ときめきのシークタイム♪
第1章 序章~終章
「ウララに骨はないのか?」

『私はモノコック構造であります。外殻を骨として利用しているであります。要するにカニやカブト虫のように骨がない代わりに外殻を利用しているのと同じであります』

「そうか……でも、介護の仕事は続けられていたんじゃないのか?X20と混ざっても問題ないだろ?」

『…………人間様のデメリットは言えないのでありますが、高齢者は暴れて暴力振るう時があるのであります。私たちには固い部分が多々あるので手を出されては逆に怪我をさせてしまうであります。
高齢者が介護者に振るう暴力は傷害にならないであります。
高齢者が硬いガイノイド介護者に手を出して怪我をしたら介護者が高齢者に暴行したとして起訴されるであります。
外殻のある私たちX10ではそのリスクが高く、メーカーが介護事業から手を引いたであります。X20なら外殻がない為、その分のリスクが減るであります。
ですが、1機のコストが高いので特養老人ホームでは採用されていないであります』


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