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第6章 再愛

『愛してる』
物凄く重い言葉ね。

重過ぎて、軽はずみには言えない。ら

だから、私はその言葉を隠した。

隠したのは照れ隠しと‥‥
言ってしまったら、あなたが私を重いと思い始める。

分かってる。

だから、言わない。


その代わり、私を抱いて欲しかった。

私が奥さんに勝てるものは、セックスでしょ？

時々、あなたの奥さんを想像した。

きっと、知的で美人、そしてお金持ち。
私とは１８０度違う人。

あなたと早々知り合い、あなたのハートを奪い、妻の座を射止めた人。

羨ましかった。


私、どうして‥‥あなたの奥さんに生まれてこなかったんだろう‥

それくらい、愛しちゃつたから秘密にした。

でも、あなたは気づいていた。