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第6章 再愛

あなたとベッドで愛し合った日々。

ミモザを飲むと想い出して、身体が熱くなるわ。

もう、帰らぬ日々を懐かしむくらいの罪は軽いわよね？

私は、あなたに自信を取り戻して貰ったのよ。

愛しいセックスに巡り会えた。

私を上に乗せて、繋がったままあなたは言ったの。

「夏海、綺麗だね。
ここから見る君が好きだ。
美しいと思う。
きっと、君は１０年後も、今と変わらぬ美しさのままで歳を重ねるだろう。
ずっと、君を見守る」


私は、あなたの顔を眺めた。

愛しい‥

１０年後も、この先‥ずっと何年も‥何十年も‥死ぬまであなたと居たくなってしまった。

叶わないのは‥分かっていた。

あなたが自然に取る距離は、私には分かりやすくて辛くなった。

あなたの帰る場所も家庭。
不倫は不倫なんだよね？

私との間に一線を引く。
あなたの心変わりを何度も何度も願った。

この世に不倫の神は居ないものね‥

あなたは帰るべき道を誤らない。
帰る場所に必ず帰る。

悔しかったよ。

どんな女を演じても、あなたの心は私のものにはならない。

それでも‥‥
それが分かるまでの時間は、今でも懐かしく、愛しく、後悔のない過去として、私の心に刻まれてる。