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再愛
第6章 再愛
あの日、あなたは会社をサボってくれた。
朝、いつも落ち合う駅で待ち合わせして、喫茶店モーニングを食べた。
会社に行く振りして家を出たんでしょ?
私達は、トーストセットを頼み、ゆっくりコーヒーを飲んだ。
急ぎ足で駅に向かう人達が、喫茶店の窓から見えると、少し幸せな気持ちになった。
ゆっくりゆっくり朝食を食べた。
「夏海、9時からサービスタイムやってるホテルあるけど」
「あはは。
朝からしちゃうの?」
「する。
有休は、こういう時の為に使うのさ。
あそこは‥‥夕方でいいだろ?」
「夕方でいい」
あの日と同じ景色がいいね。
あの日は始まり。
でも、着実に私達は終わりの道を歩み出していた。
朝、いつも落ち合う駅で待ち合わせして、喫茶店モーニングを食べた。
会社に行く振りして家を出たんでしょ?
私達は、トーストセットを頼み、ゆっくりコーヒーを飲んだ。
急ぎ足で駅に向かう人達が、喫茶店の窓から見えると、少し幸せな気持ちになった。
ゆっくりゆっくり朝食を食べた。
「夏海、9時からサービスタイムやってるホテルあるけど」
「あはは。
朝からしちゃうの?」
「する。
有休は、こういう時の為に使うのさ。
あそこは‥‥夕方でいいだろ?」
「夕方でいい」
あの日と同じ景色がいいね。
あの日は始まり。
でも、着実に私達は終わりの道を歩み出していた。