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第6章 再愛

少し、利口に生きなきゃね。

こんな母だけど、娘の美樹には救われたわ。
あの子が居たから、今の私が居る。

あの子に言えない過ちは、これから償い、過去は墓場まで私が抱えればいい。

あの人と別れてから、美樹と親子の時間で埋まっていく。

二人っきりになってから、一緒に料理をしたり、休日には映画、博物館、美術館巡り、疲れた日は、敢えて何もしない。
無制限で眠り、無理に家事はしない。
好きなものを食べたり、読書をする時間を持ったりと、好きに過ごす事で自分を甘やかしていった。

年頃の美樹が雑誌などで見つけてきた、恋愛成就の神社やパワースポット巡りなどもしたわ。

『ママ、まだまだ綺麗だから、好きな人作って幸せになって』

なんて、大人びた事を言う。

そうね、死ぬまでに愛を探したい。

本当の愛が欲しいな。

悪い事をしてきた私にも、その願い叶うかな？