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再愛
第6章 再愛
近くの区民センターで行われる、習い事の講座主催で、絵手紙や絵画などの作品が飾られていた。
美樹とその展覧会に足を運んだ。

元々、下手の横好き程度だが、私は絵を見る事も描く事も好きだった。
美樹が小さな頃は、漫画のキャラクターなどを画用紙に描いてあげると、喜ばれたもんだ。

美樹も絵を描く事が嫌いじゃない。

美樹の学校から配られるプリントに、この催し物の事が載っていて、じゃあ、行ってみようか?というノリでやって来た。

休日という事もあり、この催し物を見に来る親子連れなども多い。

父、母、子供という組合せを見る度、美樹は羨ましそうな視線に羨ましそうな視線になる。

小さいながらにも、私に遠慮している部分も多い。

『寂しい』と言わない健気さもある。

晃司とは時々会っているみたいだが‥‥

晃司とは友達に戻ってからの方が、良好な関係になった。

美樹の事をたまに報告するメールをしたり、美樹のピアノの発表会には、ビデオ持参でやって来る。

美樹や私の誕生日やクリスマス、給料日には三人で食事をする事もあった。

笑顔が三人に戻る。

でも、帰る時は別方向に向かう晃司。

美樹の瞳に涙が溜まる。

美樹の手を取り、繋いで家路に帰る。
美樹の手の温かさが私の手に伝わり、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

「ママに遠慮しなくていいよ。
パパに会いたい時は、会いなさい」

美樹にはそう言ってある。

もう、あなたから私は何も奪わない。

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