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再愛
第6章 再愛
子供は美樹だけで充分だ。
私は、これ以上を望んではいけない様に思った。
新しい出発を選んだ。
幸せになりたい、一心さんと私、そして美樹との人生を選ぶ。
幸せってさ、
何気ない事に、心がふわっとして温かくなる事。
浮気のうの字も知らない夫。
ある日、通販でたこ焼きのプレイトを買って、材料をスーパーに買いに行き、張り切ってたこ焼きを焼く。
「家族でワイワイやりながら、たこ焼きっていいな」
ビールを飲みながら、しみじみ言う夫。
焼き方に拘り、多少神経質で細かい一心を知ったのは、結婚してから。
ズボラな私と美樹は、一心に教育し直される。
「こらこら、玄関の靴の並びが汚ないぞ」
「美樹、子供は睡眠時間を取らないと、成長に影響が出る。
勉強以外は、9時消灯。
部活の朝練に遅刻禁止。
やるからには、徹底しなさい」
「夏海、折角専業主婦になったのだから、今まで美樹にしてあげられなかった事を取り返さないでどうする?」
ちょっと‥‥
口喧しい。
喧しいけど、私や美樹を裏切る事なく、愛してくれてるのが伝わる。
100%完璧な人間なんて、居やしない。
時折、夫婦喧嘩もする。
喧嘩をして、イヤな事を言い合い、お互いを変えてゆく。
家族だもん。
そう、それが夫婦であり、家族。
私は過去を葬る。
言えない事は、胸に秘めて、墓場まで。
やり直すのだ。
この家族で。
私は、これ以上を望んではいけない様に思った。
新しい出発を選んだ。
幸せになりたい、一心さんと私、そして美樹との人生を選ぶ。
幸せってさ、
何気ない事に、心がふわっとして温かくなる事。
浮気のうの字も知らない夫。
ある日、通販でたこ焼きのプレイトを買って、材料をスーパーに買いに行き、張り切ってたこ焼きを焼く。
「家族でワイワイやりながら、たこ焼きっていいな」
ビールを飲みながら、しみじみ言う夫。
焼き方に拘り、多少神経質で細かい一心を知ったのは、結婚してから。
ズボラな私と美樹は、一心に教育し直される。
「こらこら、玄関の靴の並びが汚ないぞ」
「美樹、子供は睡眠時間を取らないと、成長に影響が出る。
勉強以外は、9時消灯。
部活の朝練に遅刻禁止。
やるからには、徹底しなさい」
「夏海、折角専業主婦になったのだから、今まで美樹にしてあげられなかった事を取り返さないでどうする?」
ちょっと‥‥
口喧しい。
喧しいけど、私や美樹を裏切る事なく、愛してくれてるのが伝わる。
100%完璧な人間なんて、居やしない。
時折、夫婦喧嘩もする。
喧嘩をして、イヤな事を言い合い、お互いを変えてゆく。
家族だもん。
そう、それが夫婦であり、家族。
私は過去を葬る。
言えない事は、胸に秘めて、墓場まで。
やり直すのだ。
この家族で。