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第6章 再愛

ミモザに酔わされて、完全に過去を吹っ切る。

哲朗さん

私は元気です。

まだ、迷い道を歩んでますか？

きっと、今の私は、あなたより幸せなはず？

結婚生活で、不満を抱えて生きて、不倫を繰り返しながらも、
リセットボタンを押し、無からスタート出来たわ。



人生は長いの。

きっと、まだまだ続く。

不倫を繰り返す人生は、罪作りよ。

『好き』

『愛してる』

という言葉は、逢瀬が見せるまやかし。

現実に帰って、逢瀬の切なさ、愛しさに慕っても、
目の前の現状なんて変わらないわ。

あなたの気まぐれも罪。


別れた女の心配するより、
足元をご覧なさい。


私は別れた男に愛はないの。
もう、とっくに終わっているの。


強く生きる為には、本当の愛しか受け付けない。

愛する夫と娘が居る私は、裏切りの道には戻らない。

永遠を見つけたのよ。

例え、一心との間に何があろうとも、私はこの人に添い遂げます。

狡さから解放され、少し、まともになれた気がします。

だから、あなたにお礼を言わなきゃ‥‥

私を最低なやり方で振ってくれて、有難う。

あなたの狡さのお陰で、すっかり目が覚めたわ。


返信なんてしないわよ。

あなたの知らない場所で、幸せになったの。

わざわざ報告するほどバカじゃない。

あなたへの最高の復讐は、私が幸せになること。


サヨナラ

決別の言葉はここに記します。