この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
再愛
第8章 形あるものへ
俺は自分の中のグレーの景色を取っ払う。


どんなに辛く悲しい思いに支配されようとも、
生きている限り、平等に朝はやって来る。

そしていつも通りの朝になる。

スーツに着替えて、会社に行く準備をする。

部屋を出て、リビングに行くと、少し早く起きた詩織と圭太がダイニングテーブルの席に着き、それぞれの朝を迎えていた。


英国の有名な紅茶を淹れて、優雅に香りを楽しみながら飲む詩織。

詩織と向かい合わせに座り、食パンを齧りながら、片手には参考書を離さない圭太。

俺に気づくと、「おはよう」と一応、声は掛ける。

「あなた、コーヒー?」

詩織が椅子から立ち上がる。

「あぁ、頂くよ」

「風邪はいいの?」

部屋は別々だし、圭太の受験に付き添う詩織は、受験の妨げになる事を避け、昨日も一切、俺の部屋を覗こうともしなかった。

「あぁ、ゆっくり寝たら、良くなった」

「そう、なら良かったわ」

俺の目の前に、コーヒーカップを置く。

多分、もう俺に興味などないのだろう‥‥

いつもの俺なら、黙ってコーヒーを飲み、会社に行く。

でも、今日からは違うんだ。
/169ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ