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再愛
第8章 形あるものへ
多分さ、
詩織は張り切ってお洒落するんだ。
美容室にネイルに出掛けるだろう。
お気に入りの高級ブランドに身を包み、約束の場所にやって来るさ。
目に見えちゃって笑える。
きっと、俺の妻は綺麗なセレブ女として見られるだろう。
外見は素敵な奥さんなのに、今のところ、世間知らずで中身が空っぽな女。
でもね、俺が愛した女なんだ。
君の言う、再愛。
愛を振り返ってみても、この先、詩織以外の女性とリセットする気にはならないんだ。
どんなに裏切り続けたとしても、詩織しか居ない。
この裏切りに報いるなら‥‥‥
夫婦としてやり直し、圭太の幸せを導ける親になるよ。
罪を繰り返すろくでなしからの卒業だ。
今日はキメてきた妻をびっくりさせてやるんだ。
炭火焼きの美味い焼き鳥屋に連れてゆくよ。
赤提灯がぶら下がる店にね。
高級志向の彼女と、まずはそこからは始めるよ。
「俺は、こういうもんが好き」ってさ。
多分、カンカンに怒るだろう?
謝らないさ。
夫婦だから。
夫の好きなものを妻に知って欲しいから。
それでも怒りが鎮まらなそうだったら、
彼女と手を繋ぐよ。
月の下を歩きながら、遠回りして‥‥
「こういう時間を君と歩んでゆきたい」
誓いを込めて、告げるよ。
最期の最期に幸せだと、
俺も胸を張って言いたくなったのさ。
そんな自分を好きだと、俺も言いたいのさ。
永遠にサヨナラだ。
君に恥じない人生を歩む事も誓うよ。
再愛
END
詩織は張り切ってお洒落するんだ。
美容室にネイルに出掛けるだろう。
お気に入りの高級ブランドに身を包み、約束の場所にやって来るさ。
目に見えちゃって笑える。
きっと、俺の妻は綺麗なセレブ女として見られるだろう。
外見は素敵な奥さんなのに、今のところ、世間知らずで中身が空っぽな女。
でもね、俺が愛した女なんだ。
君の言う、再愛。
愛を振り返ってみても、この先、詩織以外の女性とリセットする気にはならないんだ。
どんなに裏切り続けたとしても、詩織しか居ない。
この裏切りに報いるなら‥‥‥
夫婦としてやり直し、圭太の幸せを導ける親になるよ。
罪を繰り返すろくでなしからの卒業だ。
今日はキメてきた妻をびっくりさせてやるんだ。
炭火焼きの美味い焼き鳥屋に連れてゆくよ。
赤提灯がぶら下がる店にね。
高級志向の彼女と、まずはそこからは始めるよ。
「俺は、こういうもんが好き」ってさ。
多分、カンカンに怒るだろう?
謝らないさ。
夫婦だから。
夫の好きなものを妻に知って欲しいから。
それでも怒りが鎮まらなそうだったら、
彼女と手を繋ぐよ。
月の下を歩きながら、遠回りして‥‥
「こういう時間を君と歩んでゆきたい」
誓いを込めて、告げるよ。
最期の最期に幸せだと、
俺も胸を張って言いたくなったのさ。
そんな自分を好きだと、俺も言いたいのさ。
永遠にサヨナラだ。
君に恥じない人生を歩む事も誓うよ。
再愛
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