この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
再愛
第6章 再愛
初めての不倫が、哲朗さんだった訳ではない。
私は、ふしだらを繰り返していた。

心が満たされる事がなかったから。

結婚して子供が生まれてという、ごく普通な主婦だった私。

不倫なんて事は、私には無縁だと思っていた。

あんな事をする人は、人間的に欠陥がある人なんだと、決めつけていた。
勿論、ドラマや小説などを面白くする為に、世の中に不倫の物語がメディアや文字で広まり、身近とまではいかないが、そんな恋もあるんだ…などと、自分には無縁なお話なんだと、あくまでもそう思い続けた。


そんな私が不倫に走ってしまった。
自ら欠陥を作ったんだから、
笑ってしまう。

自分を自分で呪ったわ。

寂しくて心が凍りそうだったからよ。
誰かに女として見て欲しかった。
家庭を捨てられないのなら…
冷え切った心を誰に温めて欲しかっのよ。

甘えてんじゃない?
バカじゃないの?
子供が可哀想。

不倫に関しての、ネットのご意見番は、正統派の面白くない意見ばかり。

不倫しているの時に見るもんじゃないわね。


『はい、あなた達は正しいです。
不倫をしなくても、幸せな場所で生活をしているあなた達は、さぞかし賢いのですね?
いい伴侶を見つけて、見下す暇もあるのだから』

えぇ、私の僻みよ。

私も最初は見下す側に居たのだから…
今は見下される側に居るけどね。

賢いあなた達は、幸せなのよ。
私なんかより、ずっとね…


そう、甘えてるのよ。
バカなのよ。
子供に可哀想な事してんのよ。

分かってるのよ。
あなた達に言われなくても、十分ね。
あなた達に罵しられて、改心出来るくらいなら、とっくに辞めてるわよ。

それでも繰り返すバカは、救いようがないって事。
救いようのないバカだから、求めてしまうのよ…


『苦しい…
誰か…
助けて』って。




/169ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ