この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
再愛
第6章 再愛
この人に返事を書いてみよう。
私の直感が働く。
『この人がいい』って。

例えるなら、アンテナがピーンと張って、何かをキャッチしたのね。

その何かを知りたいじゃない?

期待してはいけないと自分に自制をかけた。

大体、至って普通の人に出会った事などない。

外見にしても、素行にしても…

メールだけで夢を見ていた方がマシな男が多過ぎて、ソレが分かるまでかなり私も勉強させられた。

寂しい気持ちをこんなに作ってしまう前に、出逢いたかったよ。


蒼と月のメールが始まった。

最初は自己紹介。
蒼は私より一つ年上の当時、34歳。
同じ世代を生きた蒼とは話が合った。

共通の趣味であった読書の話で盛り上がる事も多かった。
お互い、違う分野の小説が好きで、好きな作家も異なる。
メールの蒼は、何処かしらいいとこのお坊ちゃんの様なイメージだった。

小さな頃から、家にお父さんの書斎があり、初めて読んだ官能的な本がデカメロンだったという。

『ガキの癖に、大人ぶりたかったんだろうな。
デカメロンが最初のエロ本代わりなんて』


デカメロン事態知らない私。

蒼が言うには、『親の目を盗んで読む事にスリルがあっただけ。
実際は、面白いなんて思わないはずなのに、それが性の目覚めなんて、変な子だったわけ』


あなたが面白くないという本は、名前だけしか知らないし、敢えて、読む気もなかった。


だけど、子育てが終わり、何にもする事が無くなった寂しい老後にでも読んでみょうかな?

こっそり、お父さんの書斎から引っ張り出して、難しい文章が連なる本を読み、大人ぶって、理解した様に興奮していた思春期のあなたを思い浮かべながら…


/169ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ