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再愛
第6章 再愛
この人に返事を書いてみよう。
私の直感が働く。
『この人がいい』って。
例えるなら、アンテナがピーンと張って、何かをキャッチしたのね。
その何かを知りたいじゃない?
期待してはいけないと自分に自制をかけた。
大体、至って普通の人に出会った事などない。
外見にしても、素行にしても…
メールだけで夢を見ていた方がマシな男が多過ぎて、ソレが分かるまでかなり私も勉強させられた。
寂しい気持ちをこんなに作ってしまう前に、出逢いたかったよ。
蒼と月のメールが始まった。
最初は自己紹介。
蒼は私より一つ年上の当時、34歳。
同じ世代を生きた蒼とは話が合った。
共通の趣味であった読書の話で盛り上がる事も多かった。
お互い、違う分野の小説が好きで、好きな作家も異なる。
メールの蒼は、何処かしらいいとこのお坊ちゃんの様なイメージだった。
小さな頃から、家にお父さんの書斎があり、初めて読んだ官能的な本がデカメロンだったという。
『ガキの癖に、大人ぶりたかったんだろうな。
デカメロンが最初のエロ本代わりなんて』
デカメロン事態知らない私。
蒼が言うには、『親の目を盗んで読む事にスリルがあっただけ。
実際は、面白いなんて思わないはずなのに、それが性の目覚めなんて、変な子だったわけ』
あなたが面白くないという本は、名前だけしか知らないし、敢えて、読む気もなかった。
だけど、子育てが終わり、何にもする事が無くなった寂しい老後にでも読んでみょうかな?
こっそり、お父さんの書斎から引っ張り出して、難しい文章が連なる本を読み、大人ぶって、理解した様に興奮していた思春期のあなたを思い浮かべながら…
私の直感が働く。
『この人がいい』って。
例えるなら、アンテナがピーンと張って、何かをキャッチしたのね。
その何かを知りたいじゃない?
期待してはいけないと自分に自制をかけた。
大体、至って普通の人に出会った事などない。
外見にしても、素行にしても…
メールだけで夢を見ていた方がマシな男が多過ぎて、ソレが分かるまでかなり私も勉強させられた。
寂しい気持ちをこんなに作ってしまう前に、出逢いたかったよ。
蒼と月のメールが始まった。
最初は自己紹介。
蒼は私より一つ年上の当時、34歳。
同じ世代を生きた蒼とは話が合った。
共通の趣味であった読書の話で盛り上がる事も多かった。
お互い、違う分野の小説が好きで、好きな作家も異なる。
メールの蒼は、何処かしらいいとこのお坊ちゃんの様なイメージだった。
小さな頃から、家にお父さんの書斎があり、初めて読んだ官能的な本がデカメロンだったという。
『ガキの癖に、大人ぶりたかったんだろうな。
デカメロンが最初のエロ本代わりなんて』
デカメロン事態知らない私。
蒼が言うには、『親の目を盗んで読む事にスリルがあっただけ。
実際は、面白いなんて思わないはずなのに、それが性の目覚めなんて、変な子だったわけ』
あなたが面白くないという本は、名前だけしか知らないし、敢えて、読む気もなかった。
だけど、子育てが終わり、何にもする事が無くなった寂しい老後にでも読んでみょうかな?
こっそり、お父さんの書斎から引っ張り出して、難しい文章が連なる本を読み、大人ぶって、理解した様に興奮していた思春期のあなたを思い浮かべながら…