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再愛
第6章 再愛
蒼を知れば知るほど、会いたい気持ちが募る。

蒼は学生時代に一人暮らしをしていて、料理も趣味だという。

晩御飯にイカを買ってバター焼きにしょうかな?
とメールをすれば、


イカのバター焼き美味いよね。
ワタ焼きにしたらツマミになるぞ。

最近は外食ばかりだ。
オヤジが好みそうな一杯飲み屋で、焼き鳥や豚トロなんかツマミにして、たまに一人で飲んだりするんだ。
店を出ると、スーツの上着に匂いがついてさ、夜風が気持ちいいから、そのまま電車に乗らないで、一時間くらい掛けて歩いて帰ったり。

月、
月夜が綺麗な日は、少し遠回りしたくなるね。
月、月の本当の名前を知りたいって言ったら、迷惑?
夜空の月を見る度、君を想像するんだ。
本当の名前は何だろう?
それに…
会ってもいないのに、凄く気になる。
可笑しいだろ?

因みに俺は哲学の哲に、朗らかと書いて、
哲朗。

月が教えてもいいって思うまで待つよ。

出会いはネットだったかもしれない。
けど、そのお陰で月と出会えた。

ハンドルネームで呼び続けていたら、かえって、それを引きずる様な気がしたんだ。

本当の名前があるのに、ハンドルネームで呼ぶのは、距離がなかなか縮まらないで、このままの様な気がした。

少し、距離を縮めてみないかい?

蒼こと 哲朗より





あなたのメールを読み、
あなたの本当の名前を知ってから…
気持ちがグッと深まった。

『名前を呼ぶ事で距離を縮める。
だから、名前を知るのも覚えるのも必要なんだ』
あなたは言ったの。


「哲朗さん」
あなたの言う通りね。
あなたの名前を呼ぶ事で愛しさが込み上げる。
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