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第6章 嫉妬 -祐樹side-
写真を撮るのを手伝いながら理香を盗み見た。

細い指でチョークを持ち、黒板に端正な文字を綴っていく。

昨日とは違う仕事の顔。
身体にフィットしたスーツは、理香の女性らしい身体を際立たせていて。
髪は一つに束ねていて、白いうなじが見える。

改めて見て、理香はかわいいと思った。


買い出しから戻ってきた理香は、さっきの香りを身に纏っていた。
…車のフレグランスか。

香りの正体がわかり、ホッとする。

理香は、打ち合わせ中の施主と半沢さんたちにコーヒーを配ると、二人分のコーヒーを手にして俺の元に戻って来た。

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