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第7章 変化 -理香side-
なんで勝手に話を進めるかなぁ。
祐樹は一人で、どんどん進んでしまう。
…それが少し寂しい。
でも、祐樹が社長に話をしたのは、私との結婚を本気で考えてくれているからで。
‘ 彼氏がなかなか親に会ってくれない ’ と、愚痴っていた友人に比べれば、贅沢な悩みなんだろうな。
「どうした?何か、あったか?」
半沢さんの声で、現実に引き戻される。
「いえ、大丈夫です。すみません」
半沢さんに軽く頭を下げて、図面に向き合う。