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第15章 うさぎ -理香side-
子供たちと砂浜で遊んでいると、祐樹の隣──。
私の座っていた場所に、綺麗な女の子が座った。
その女の子は、みんなと楽しそうに話し笑っている。
祐樹との距離の近さにチクっと胸が痛む。
…そこは私の場所なのに。
子供たちを追いながら、ついついその様子を目で追ってしまう。
見たくない。
醜い嫉妬が溢れてくる。
「ちょっとお手洗いに行ってきます」
私は山本さんの奥さんに声をかけ、その場を離れる。
とりあえず、不自然じゃないようにトイレのある方に向かって歩く。
財布もスマホも置いて来ちゃったから、これからどうしようか…。
「おねーさん、一緒に遊ぼうよ」
砂浜をトボトボと歩いていると、軽そうな茶髪の男の子に声をかけられる。
私の座っていた場所に、綺麗な女の子が座った。
その女の子は、みんなと楽しそうに話し笑っている。
祐樹との距離の近さにチクっと胸が痛む。
…そこは私の場所なのに。
子供たちを追いながら、ついついその様子を目で追ってしまう。
見たくない。
醜い嫉妬が溢れてくる。
「ちょっとお手洗いに行ってきます」
私は山本さんの奥さんに声をかけ、その場を離れる。
とりあえず、不自然じゃないようにトイレのある方に向かって歩く。
財布もスマホも置いて来ちゃったから、これからどうしようか…。
「おねーさん、一緒に遊ぼうよ」
砂浜をトボトボと歩いていると、軽そうな茶髪の男の子に声をかけられる。