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第15章 うさぎ -理香side-
所謂、ラブホテルと呼ばれる場所だ。
戸惑いながら、駐車場に車を止める。

いつもはシティーホテルや祐樹の部屋だから、こういう場所は初めてで、ちょっと緊張する。

祐樹はさっさと荷物を持って車から降り、運転席に座ったままの私を迎えに来る。

「理香、早く降りて」
いつもと違う…ちょっときつい口調。

私の手を引いて、ホテルに入る。
祐樹はロビーの壁面のパネルから一つ選び、エレベーターに私を押し込む。

目的の階にエレベーターが到着し、ライトの点滅する部屋まで手を引かれて歩く。

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