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第19章 弟 -理香 side-
私は兄弟喧嘩を他所に、ショートケーキにフォークを入れ、一口頬張る。
「ん?!おいしい」
たまたま焼肉屋さんの近くにあったケーキ屋さんで、それほど味に期待してなかったのに、予想外においしくて頬が緩む。
「美味しい?」
不意に向けられた祐樹の優しい眼差し。
「うん、おいしい。食べる?」
ケーキを一掬いし、祐樹の口元に差し出す。
一瞬、戸惑いながらケーキを食べる祐樹。
「…美味いね」
あれ?ちょっと照れてる?
「俺も!兄貴だけずるい!」
ソファーの足元、私と祐樹の間に顔を割り込ませるよっしゃん。
大型犬に戯れられてる感じ。
「はいはい。あーん」
よっしゃんの口元にケーキを差し出す。
パッと目が輝き、大きく開らかれた口にケーキが消える。
「ん?!おいしい」
たまたま焼肉屋さんの近くにあったケーキ屋さんで、それほど味に期待してなかったのに、予想外においしくて頬が緩む。
「美味しい?」
不意に向けられた祐樹の優しい眼差し。
「うん、おいしい。食べる?」
ケーキを一掬いし、祐樹の口元に差し出す。
一瞬、戸惑いながらケーキを食べる祐樹。
「…美味いね」
あれ?ちょっと照れてる?
「俺も!兄貴だけずるい!」
ソファーの足元、私と祐樹の間に顔を割り込ませるよっしゃん。
大型犬に戯れられてる感じ。
「はいはい。あーん」
よっしゃんの口元にケーキを差し出す。
パッと目が輝き、大きく開らかれた口にケーキが消える。