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第20章 前進 -祐樹side-
俺は休みだが、会社自体は休みではないので、働いている同僚に声をかけつつ、約束の打ち合わせスペースに向かう。
“コンコン”
軽くノックして、理香と一緒に中に入る。
「理香ちゃん!噂はホントなんだな」
同期の原田は聞き飽きたセリフを発してから、理香と名刺交換し、挨拶を交わす。
二人の挨拶がひと段落したところで、俺は本題を切り出した。
「原田、良い話って何?」
「賃貸で探すの止めて、うちが今、建設・分譲してるマンション買わない?」
「駅前のやつ?完売したんじゃないの?」
「昨日、ローンの審査が通らなかったらしく一部屋キャンセルが出たんだよ。とりあえず、見てみて」
机の上にマンションの資料をざっと並べる。
“コンコン”
軽くノックして、理香と一緒に中に入る。
「理香ちゃん!噂はホントなんだな」
同期の原田は聞き飽きたセリフを発してから、理香と名刺交換し、挨拶を交わす。
二人の挨拶がひと段落したところで、俺は本題を切り出した。
「原田、良い話って何?」
「賃貸で探すの止めて、うちが今、建設・分譲してるマンション買わない?」
「駅前のやつ?完売したんじゃないの?」
「昨日、ローンの審査が通らなかったらしく一部屋キャンセルが出たんだよ。とりあえず、見てみて」
机の上にマンションの資料をざっと並べる。