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brass button
第20章 前進 -祐樹side-
「すみませんが、この物件の設計図面や施工図は見せてもらえますか?」
「もちろん!理香ちゃんならそう言うと思って、用意してあるよ」
原田はテーブルの端から冊子になった図面の束を取り出し、理香に差し出す。
「ありがとうございます」
柔らかな笑顔で受け取ると、中身を確認し始める。
図面を一箇所ずつを指で辿りながら、文字や数字を目で追う。
30分ほど、原田と話を続ける俺の隣で黙々と図面に目を通し、完全に仕事モード。
「買っちゃおっか?」
図面から視線を俺に戻した理香は、あっさり言い放った。
俺も買ってもいいとは思っていたけど、人生の中で最も大きな買い物を即決してしまうとは思わなかった。
「もちろん!理香ちゃんならそう言うと思って、用意してあるよ」
原田はテーブルの端から冊子になった図面の束を取り出し、理香に差し出す。
「ありがとうございます」
柔らかな笑顔で受け取ると、中身を確認し始める。
図面を一箇所ずつを指で辿りながら、文字や数字を目で追う。
30分ほど、原田と話を続ける俺の隣で黙々と図面に目を通し、完全に仕事モード。
「買っちゃおっか?」
図面から視線を俺に戻した理香は、あっさり言い放った。
俺も買ってもいいとは思っていたけど、人生の中で最も大きな買い物を即決してしまうとは思わなかった。