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第20章 前進 -祐樹side-
家に帰ると、芳樹はいなかった。

「よっしゃん、ホントにお母さんとデートしてるのかな?」

「さぁ?まぁ、大丈夫だろ」

理香の手を引いて、自分の部屋に向かう。
理香を部屋の中に入れ、ドアに鍵をかけて。

はぁ。
よし!

これで誰にも邪魔されない。

早々に図面を取り出そうとしている理香の手から、
それらを取り上げ、ベッドに押し倒し、覆い被さる。

「きゃ…祐樹?」

「ちょっとだけ、独り占めさせて?」

髪を撫でながら、おでこにキスをする。
わざと “チュッ” とリップ音を立てながら、頬にもキスをする。

鼻先を舐めると、理香は頬を赤くしたまま俺を睨む。

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