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第23章 非日常 -理香side-
メイクはどうしようかな…。
化粧ポーチと鏡を取り出し、自分の顔を眺める。
腫れはひいてる。
ちょっと瞼が腫れぼったいかな。
最低限のメイクを施し、リップを塗る。
「理香ー?着替えた?」
私が返事をする前に、襖が開く。
「返事する前に開けるの、よっしゃんと同じだよ?
よっしゃんのこと怒れないよ?」
思いがけないところで、兄弟の共通点を見つけてしまい笑みが溢れる。
「あっ?!」
祐樹が ‘ しまった ’ という表情を浮かべる。
それがいつも完璧な祐樹からは想像出来ない反応で、おかしくて笑った。
すごく些細なことだけど、こういう時間が愛おしい。
私を後ろから抱くように座り、祐樹が耳元で囁く。
「やっと笑った」
「ん?昨日も笑ってたよ?」
「昨日も笑ってたけど、笑ってなかったよ。
理香はこれからもずっと俺の隣で笑ってて」
私を包む祐樹の腕に力がこもる。
化粧ポーチと鏡を取り出し、自分の顔を眺める。
腫れはひいてる。
ちょっと瞼が腫れぼったいかな。
最低限のメイクを施し、リップを塗る。
「理香ー?着替えた?」
私が返事をする前に、襖が開く。
「返事する前に開けるの、よっしゃんと同じだよ?
よっしゃんのこと怒れないよ?」
思いがけないところで、兄弟の共通点を見つけてしまい笑みが溢れる。
「あっ?!」
祐樹が ‘ しまった ’ という表情を浮かべる。
それがいつも完璧な祐樹からは想像出来ない反応で、おかしくて笑った。
すごく些細なことだけど、こういう時間が愛おしい。
私を後ろから抱くように座り、祐樹が耳元で囁く。
「やっと笑った」
「ん?昨日も笑ってたよ?」
「昨日も笑ってたけど、笑ってなかったよ。
理香はこれからもずっと俺の隣で笑ってて」
私を包む祐樹の腕に力がこもる。