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第26章 才能 -祐樹side-

マンションの仕様書…一式あるのか？

髪を乾かすのも忘れて、理香は目をキラキラ輝かせながら俺を見上げていて。

「ちゃんと見るから、髪乾かして来いよ？」
俺の言葉に頷きながら、理香はドライヤーを手に取って、髪を乾かし始める。

俺は部屋に戻り、ローソファーに座って、改めてファイルを開く。



──────？！

元々はよくある3SLDKの間取りだったが、‘ S ’ と呼ばれるサービスルームがなくなり、広々とした間取りになっていた。

納戸として使うサービスルームがなくなった分、10畳だった寝室が14畳になり、それぞれの部屋の収納が広めのウォークインクローゼットになっている。