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brass button
第27章 信頼 -理香side-
スマホの着信音が一旦は途切れたものの、また鳴り出した。
「あー、誰だよ。イイトコだったのに」
祐樹は諦めたようで、私を抱き締めていた手を解き、不機嫌そうにスマホを手に取る。
「…もしもし、佐野?何の用?」
電話の相手が後輩せいか、不機嫌な声で電話に出る。
今のうちに、仕事しようかな。
半沢さんから依頼された図面を描こう。
そう思って、パソコンを起動させる。
「はぁ?そんなん設計のやつに頼めって。───。
じゃあ、1課に頼んで類似物件のやつ持ってけば?
───。あー、それ手の内見せ過ぎだって。
こんな時間で、朝イチって無理だろ。──────。
気持ちはわかるけど、頭下げて待ってもらえって」
…またトラブル?
「あー、誰だよ。イイトコだったのに」
祐樹は諦めたようで、私を抱き締めていた手を解き、不機嫌そうにスマホを手に取る。
「…もしもし、佐野?何の用?」
電話の相手が後輩せいか、不機嫌な声で電話に出る。
今のうちに、仕事しようかな。
半沢さんから依頼された図面を描こう。
そう思って、パソコンを起動させる。
「はぁ?そんなん設計のやつに頼めって。───。
じゃあ、1課に頼んで類似物件のやつ持ってけば?
───。あー、それ手の内見せ過ぎだって。
こんな時間で、朝イチって無理だろ。──────。
気持ちはわかるけど、頭下げて待ってもらえって」
…またトラブル?