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第30章 意志 -祐樹side-
大量のおみやげを積んで、まず向かったのは芦田設計事務所。
事務所の裏の駐車場に車を停めさせてもらい、後部座席に置いてある仕事用のカバンとおみやげの紙袋を手に、車を降りる。
俺が車から降りても、理香は助手席で固まったまま。
助手席側に回ってドアを開け、理香の手を取る。
帰り道の車内で見せた穏やかな笑顔はなく、緊張して強張っているのがわかる。
何に対して緊張しているのか。
何が怖いのか。
その表情からは不安しか読み取れなくて。
「何があっても俺が守るから大丈夫だって」
片手でぎゅっと抱き締め、おでこに口づけを落とす。
理香の人生を背負う覚悟はとっくに出来てる。
事務所の裏の駐車場に車を停めさせてもらい、後部座席に置いてある仕事用のカバンとおみやげの紙袋を手に、車を降りる。
俺が車から降りても、理香は助手席で固まったまま。
助手席側に回ってドアを開け、理香の手を取る。
帰り道の車内で見せた穏やかな笑顔はなく、緊張して強張っているのがわかる。
何に対して緊張しているのか。
何が怖いのか。
その表情からは不安しか読み取れなくて。
「何があっても俺が守るから大丈夫だって」
片手でぎゅっと抱き締め、おでこに口づけを落とす。
理香の人生を背負う覚悟はとっくに出来てる。