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第3章 急展開 -理香side-
約束の時間ぴったりに、賃貸用の新築マンションの施主であるお客様はやって来た。
60代の夫婦で、優雅な言葉遣いに立ち振る舞い。
華やかな服装や持ち物からも金銭的に余裕があることがわかる。
すでに半沢さんとは面識があり、軽やかに挨拶を交わしている。
「私のサポートをしてくれる南山です」
「南山と申します。
半沢の補佐として携わらせていただきます。
よろしくお願いいたします」
名刺を差し出し、お決まりの挨拶をし、頭を下げる。