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第4章 けじめ -祐樹side-
俺は理香の中から抜け出し、ゴムを片付けてから、
ぐったりと横たわる理香を抱き締めた。

「すげー、幸せ」

「私も幸せ」

目を細め微笑む理香に、唇を重ねる。
指と指を絡め、抱き寄せる。
微睡みながら、ちょっと汗ばんだ理香の肌を楽しむ。

溶けてしまいそうな甘い時間。



「あっ!」
腕の中で、突然、理香が大きな声をあげた。

「どうした?」

「おばちゃんたち、何時に出かけたっけ?
そろそろ帰ってくる時間じゃない?」

壁に掛かった時計を見上げれば、昼前。
2時間以上、経っている。

気を利かせて映画に出かけたわけで、俺たちがこうなっていることは予想しているだろうけど…。

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