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嫌なのに……
第6章 花狩り・2
車は赤信号で停止していた。
恐る恐る隣を見ると、若い男が亜海を食い入るように眺めている。
思わず顔を背けて目を瞑った。
腕を頭の後ろに繋がれ、見せつけるように突き出た乳房が反動でぷるんと揺れる。
男の、ゴクンと生唾を飲み込む音が聞こえた気がした。
イヤッ!見られた…
こんな姿…見ないで…お願い……
恥ずかしさに大粒の涙がポタポタと落ちる。
消えてしまいたかった。
誠の体がぞくぞくする。
このまま綺麗なまま汚したかった。
「ほら、歩道の奴も気付いたぞ?」
「今度は3人、亜海を見ているよ…」
視線が怖くて目を開けられない亜海に、誠は囁き続けた。
その度に亜海はピクピクと反応してしまう。