この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
嫌なのに……
第6章 花狩り・2
車は暗い道を走っていた。
視線から解放されたが、見知らぬ景色に震える。
また、山の中に連れ込まれるのだろうか…?
程なく誠の目的地に着いた。
広い…展望台だろうか?
街灯は少なく薄暗く、眼下に夜景が広がっている。
デートで来たなら、女の子は喜ぶだろう。
勿論、亜海は感動したりしない。
「ここは隠れた名所なんだぜ。
周り見てみろよ?車あんだろ?」
そっと周りを見渡すと何台か車がライトを消して停まっている。
気のせいか、黒い影のようなものが群がっているようにも見える。
なんだろう…?
不思議顔の亜海に誠が教える。
「覗き屋だよw」