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嫌なのに……
第4章 山小屋

入ってすぐは広い土間になっている。
隅に錆びた農具らしき物が3本立て掛けてあり壊れたザルが転がっている。
一段高くなって板張りの部屋になっていた。
誰かが住んでいたのだろうか?
奥には古い食器棚と、その横には水面台に錆びた小さな冷蔵庫が置いてあった。
部屋の中心には毛布が敷いてあった。

奇妙なのは…窓を隠すように壁に立て掛けられた……
4枚の姿見鏡だった。

男は亜海の手を離さない。
そのまま毛布の上まで導き座らせた。

握る力は強いのに始終にこやかなのが不気味で仕方がない。




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