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嫌なのに……
第4章 山小屋

髪を手櫛で直し、濡らしたハンカチで秘部を拭う。
幸い射精前に助け出された…
股を濡らしてるのは亜海の愛液だけだが、その量にまた悲しくなった。
鏡を見るのは怖かったが、ちゃんといつもの亜海に戻ったか確かめたかった。
恐る恐る鏡を覗くと…
目が少し赤く腫れてはいるが、元の亜海がいた。
ほっとして鞄を手に取り、ゆっくり木戸を押し開いた…
隙間からそっと外に顔を出すと、助けてくれた男が少し離れたところで煙草を吸っていた。
亜海に気づくとまたニッコリ笑いかける。
「もう、大丈夫か?」
「はい…あの…ありがとうございました…」
モゴモゴと答える亜海。
男は辺りを見回しながら、
「この辺はさ、爺さんの代まで畑だったんだ。」
落ち着いて見渡すと、雑草が生い茂ってはいるが山中なのに地面は平らに均されている。
この小屋は農作業で休憩したり農具を仕舞っておく為に建てられた物らしかった。
「車で送ってやるよ。きな。」

